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​テニス70年で学んだこと

​テニスは紀元前のエジプトで生まれ、フランスの貴族に親しまれ、その後、スコットランドから200年をかけてイングランドに至り近代テニスの誕生となった。1877年に第一回のウインブルドンテニス大会が開催され、現在では、The Championshipsと呼ばれて開催されている。

このSiteでは1950年代から今日までのテニス界の流れについて次の項目の通り、話を勧めたい。この流れとは、

  1. 私が出会ったテニスコーチ達から学んだこと。

  2. テニスブームと言われる社会現象が起こった。

  3. テニス指導における経験と科学の融合の大切さ。

  4. ジュニアテニスの発掘・育成・強化のあり方。

  5. ジュニア選手と家族と指導者との好ましい関係とは。

  6. テニスコーチとしてこれから私はどこへ行くのだろうか。

  7. アスリートに期待すること。

​これから毎月お話にお付き合いいただきたい。

私が出会ったテニスコーチから学んだこと

スピード化とパワー化の誕生

人類は「速さ」との闘いであったと思う。

太古では獲物を追うために素早く走ることが求められた。馬の利用も紀元前からあり、「速さ」と共に戦い活動範囲は際限なく広がった。

そして、それはスポーツの世界にも及んできた。古代エジプトを発祥とする多くのスポーツは、「速さ」「力強さ」を追い求めてきた。

この二つの組み合わせは、オリンピックや世界大会においける「新記録」などにあらわされている。

さて、テニスではどうなのか。美しさや優雅さを求めた近代テニスから、現代テニスの魅力である「スピード」「パワー」へと切り替わる時期があった。その時期は、1945年を境にしてだ。従軍した若者が「スピード」に慣れたことが、社会生活全体に「スピード化」が進み広がった一因だと言われている。

その後に、職業プレイヤー、プロフェッショナルの誕生となり、職業コーチが続いての誕生になった。

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